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ワイヤーロープの錆取りでレーザーとブラストの特徴を考える。


当社新免鉄工所はブラストをはじめ
溶射、塗装といった表面処理を行なっており、
大きくて重たいものがたくさん入ってきます。

 

それらを移動させるために
クレーンにワイヤーをかけ、
吊り上げて移動させます。

 

この、大きなものを扱う製造業で
欠かせないワイヤー。

 

けっこう汚れや錆が目立ちませんか?

 

 

 

錆はワイヤーロープの天敵!

 

重たいものを吊り下げ、
移動させるために
その強度が大切ですが

 

普段当たり前のように使っていると
案外気を遣わなかったりします。

このワイヤーロープのクリーニングに、

100wのレーザー機で
トライしてみました。

上記の動画は音が出ます!

 

以下、画像を使って
説明していきます。

この画像では斜め横から
撮影しているので
ちょっと分かりにくいですが、

 

角度を変えてみると
レーザーが当たっている、
焦点が合っているところは
しっかり取れています。

 

まぁ、当社のレーザーの
技術者からすれば
イマイチの仕上がりだそうですが(笑)。

 

あくまでさっとレーザーを
当ててみただけですので、

本気でやったらもっと取れるそうです。

 

 

 

レーザーは光を当てて剥離します。
光は狙ったところにしか当たりません。

 

しかも焦点距離が
合っているかどうかが
処理能力のポイントとなります。

 

当然ながら光が当たらないところは
まったく取れません。

 

 

 

当社ではレーザーのほかに
グリットブラスト、
アルミナブラストをしております。

 

これらブラスト処理の場合、
研掃材である砂はある意味
勝手に入っていくので、

 

線材をより合わせてある
ワイヤーロープのような
母材であれば

 

位置をしっかり合わせなければいけない
レーザーよりもブラストのほうが
簡単に錆や汚れが取れるかもしれません。 

 

 

 

今回のワイヤーロープは
線径10mmほど。

すでにかなり使い込んだものを使いました。

 

このワイヤーロープ、
サビに加えかなりの汚れ、
ペンキも付着しているので

 

きれいにするのはなかなか
骨が折れますが、

 

レーザーでも角度や向きを変えて
丁寧に当てれば格段にきれいになります。

 

 

 

ワイヤーロープに限らず、
傷などがあるとそこから
錆が出ることもあります。

 

メンテナンスの際は表面の状態も
確かめてみてくださいね。